JIS X 25010(SQuaRE 品質モデル)とは?じすえっくすにまんごせんじゅう
JIS X 25010(SQuaRE 品質モデル)とは、ソフトウェア製品の良し悪しを、誰が見ても同じ観点で確かめられるように整理した国際規格の日本版。製品品質モデルとして機能適合性・性能効率性・互換性・使用性・信頼性・セキュリティ・保守性・移植性の8特性を置き、各特性はさらに細かい副特性に分かれる。
最終更新:2026-10-10
この語が出る過去問を解く →背景
「速い」「使いやすい」といった要望は人によって指す中身が違い、頼んだ業務部門と作り手のあいだで完成後にもめる原因になっていた。そこで品質を共通の言葉で切り分け、抜けを見つけられる一覧にしたのがこの規格である。試験では、動きの正しさ以外の要求(非機能要件)を8つのどれに当てはめるかという形で問われる。
具体例
日本語入力ソフトを選ぶ場面なら、変換結果が期待どおりかは機能適合性、WindowsでもmacOSでも同じように使えるかは移植性、辞書を後から入れ替えられるかは保守性、と8特性に割り振って比較できる。規格に沿って観点を並べておけば、評価する人が変わっても見る場所がぶれない。
試験での引っ掛け
「使用性」を画面の見た目の良さだと読むのが定番の誤り。覚えやすさや誤操作のしにくさまで含む。セキュリティを認証機能があるかどうかだけで捉えるのも誤りで、機密性・完全性・否認防止までを見る特性である。さらに、利用者の側から有効性・満足性などを見る「利用時の品質モデル」は別枠で、8特性と取り違えさせる選択肢が出る。
関連用語
出た過去問
出典:平成22年度 秋期 ITパスポート試験 問38(IPA)
ソフトウェアの品質評価の基準である品質特性には、機能性、信頼性、使用性、効率性などがある。機能性に関するテストとして、適切なものはどれか。
正解:使用目的や要件に従って正しく動作することを検証する。
要点:機能性は要件どおり正しく動くかを見る品質特性
品質特性のうち機能性は、必要な機能が備わり、仕様どおりに正しく動作するかという側面を指す。応答時間は効率性、故障からの回復のしやすさは信頼性、操作の分かりやすさは使用性に対応するので、区別して覚えるとよい。
出典:平成23年度 秋期 ITパスポート試験 問34(IPA)
ソフトウェアの品質特性は,機能性,使用性,信頼性,移植性などに分けられる。使用性に分類されるものはどれか。
正解:利用者の習熟時間が短い。
要点:使用性は分かりやすさ・覚えやすさなど使う側の性質
ソフトウェアの品質特性における使用性(使いやすさ)は、利用者が理解し、習得し、操作できるかどうかに関する性質である。習熟に要する時間が短いことは、習得のしやすさを表すため使用性に分類される。仕様どおり動くことは機能性、故障しにくさは信頼性、別環境へ移せることは移植性にあたる。
出典:平成25年度 春期 ITパスポート試験 問46(IPA)
ソフトウェアの品質特性を、機能性、使用性、信頼性、移植性などに分類した場合、機能性に該当するものはどれか。
正解:仕様書どおりに操作ができ、適切な実行結果が得られる。
要点:機能性は仕様どおり動き正しい結果を出す品質特性
ソフトウェアの品質特性のうち機能性は、必要な機能が備わっており、仕様どおりに動作して正しい結果が得られるかを表す。障害からの回復しやすさは信頼性、別環境で動かせるかは移植性、覚えやすさや使いやすさは使用性に分類される。
出典:令和6年度 秋期 ITパスポート試験 問50(IPA)
ソフトウェア製品の品質特性を、移植性、機能適合性、互換性、使用性、信頼性、性能効率性、セキュリティ、保守性に分類したとき、RPAソフトウェアの使用性に関する記述…
正解:RPAを利用したことがない人でも、簡単な教育だけで利用可能になる。
要点:使用性は分かりやすさ・習得しやすさを表す品質特性
使用性(ユーザビリティ)は、利用者が目的を達成するためにその製品をどれだけ分かりやすく、習得しやすく、快適に使えるかを表す品質特性です。未経験者が短い教育で使えるようになるという記述は、この習得しやすさそのものを示しています。
出典:令和7年度 秋期 ITパスポート試験 問47(IPA)
利用者が銀行のATMのパネルを操作して入金処理を行う。この操作の要件を定義するときに、ソフトウェア開発の品質特性である使用性を考慮すべきインタフェースとして、最…
正解:利用者とパネルのインタフェース
要点:使用性が問われるのは人が直接触れる操作画面の部分
使用性(ユーザビリティ)は、利用者がシステムを理解しやすく、少ない手間で目的を達成できるかという品質特性である。したがって考慮すべきは、人が直接触れる部分、すなわち利用者と操作パネルとの間のインタフェースになる。表示の分かりやすさや操作手順の少なさ、誤操作しにくさなどが検討事項となる。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 25. システム開発技術 > (1) システム開発のプロセスに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。